レーシックのこんな利用法

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私はゴルフが好きで、忙しい合間を、縫ってはコースをまわっていますが、その中で病気というにはあまりにも日常に入り込んでしまった近視が、どれだけ人々の生活に負担をかけているだろうかと思わざるを得ないシーンによく遭遇します。プロにしろ、アマチュアにしろ、ゴルファーはコンタクトレンズを使う場合が多いのですが、屋外で行うスポーツだけに風が強い日や砂ぼこりが舞う日などは、眼に入って飛び上がるほど痛みます。
テレビのゴルフ番組の中で、手術前のT.W選手が眼をこすっているシーンを、皆さんもごらんになったことがあるのではないでしょうか。だからといって眼鏡を使用すると、雨の目のラウンドではレンズに水滴がついて、ボールが歪んで見えたり行方が追えなかったりと慰陶しいことが多々あり、結果的にスコアに響き「がっかり」というケースもでてきます。
もちろんそれだけではなく、ラウンド後に入浴するときなど近視が及ぼす不自由さや煩わしさを並べ上げるときりがないのです。ただゴルフだけでさまざまな不具合を感じるのですから、日常の生活となると、視力のいい方には想像もつかない悪影響があるのではないでしょうか。
コンタクトレンズや眼鏡を使用することによってついてまわる日常の煩わしさだけならさほど心配はないのですが、中にはコンタクトレンズの使いすぎでよけいに眼を傷つけてしまって、眼鏡をしているがために肩こりや疲れ、頭痛などを慢性的に併発している方もいます。私はそういう方にこそ、ぜひ屈折矯正手術を受けていただきたいのです。
もちろん、だれでもかれでも便利だからとむやみに手術を受けることには反対です。もともと近視は、人間の生活に適応した結果引き起こされたといえます。
近視大国と言われて久しい日本ですが、読書などを好む勤勉な国民性であり、狭い住居の中での暮らし、また最近ではコンピューターやテレビゲームなどの普及による、まさに現代生活が生んだ副産物だともいえるのです。必ずしもデメリットばかりではありません。
たとえば、近視をもつ方は老眼年齢になっても、眼鏡を外せば近くが見えるため老眼鏡を必要としない方もいらっしゃるのです。つまり、視力の矯正方法はその方の年齢、健康状態、ライフスタイル、生きていく環境や背景、今後の展望などを総合的に照らし合わせて選択するべきだと思うのです。

それには屈折矯正手術を知り尽くした眼科医が、的確なアドバイスとサポートをする必要があると私は考えます。1980年代後半からはじまったエキシマレーザーによる屈折矯正手術は、恐るべき勢いで全世界に普及しています。
アメリカでは虫歯治療と同じような気軽な感覚で、日常的に行われているのです。中でもレーシックは、手術中、手術後ともに痛みがほとんどなく、視力の回復もPRK手術に比べて格段に早いことから、今や近視手術の90パーセント以上を占めるまでになっています。
また、入院の必要もなく翌日にはほぼ通常の生活が可能です。最近になって屈折矯正手術を手がけはじめた眼科医の中には、患者さんの適応を見間違い、致命的な合併症を招いたこともあると聞きます。
技術や知識は経験から培われるものであり、一般的に容易だと思われる手術であっても必ずリスクを持ち合わせているのです。大切なことは、患者さんご自身が手術に関する確かな知識をもち、安心できる眼科医と巡り会えるかどうかにあるのではないでしょうか。
私はこれまでに7000例を超える屈折矯正手術を施してきました。PRK、レーシックなどのレーザーを使った手術だけでも、ゆうに4000例を超える実績をもっています。
眼の中を赤や黄色の光がチカチカしたり、すっと涼しい風が吹き抜けたり。なにやら万華鏡をのぞいているような気分を昧わっているうちに、手術はあっという間に終わった。
痛みもまったくなかった。おそるおそる眼を開ける。

まわりの世界がいきなり、はっきりと視野に飛び込んできた。ざっと30年間つき合い続けたメガネとのグッドバイはあっけなかった。
もっとも、私の場合は、53歳という年相応に老眼が進んでいるため、読書用の老眼鏡が必要になった。完全にメガネとオサラバというわけにはいかないのだが、通勤も、夜の銀座を飲み歩くときも、車の運転をするときも、パソコンで原稿を書くときも、不自由はなくなった。
近視を自覚し始めたのは高校に入ったころ。後ろの席から黒板の字がよく見えなくなった。
それでも大学に入るまでは何とか、メガネの世話にならずにすんだ。大学では、大教室での講義や古くて薄暗い教室での授業があり、初めてメガネを買った。
いざメガネをかけると、よく見えるようになるという当然の効用よりも、煩わしさ、不快感がいつもつきまとった。人相が変わることが何よりも面白くなかった。
メガネが似合う人にはめったにお目にかからない。どんなに高級なメガネを買っても素顔は消える。
きつい、険しい表情になる人もいれば、どことなく間が抜けたような顔つきになる人もいる。そんなこんなで大学時代はよほどの時以外は、メガネはかけなかった。
メガネを手放せなくなったのは、新聞記者になってから。入社当初はみな地方支局に配属され、サツ回りという事件記者からスタートする。
事件現場を追って車を乗り回す、刑事の机の上の調書を盗み読む、というようなことが日課ともなれば、近眼では仕事にならない。鬱陶しいだの、人相が変わるだの、悠長なことをいってはいられない。

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